16Sep
『お祭り提灯』、『お家はんと直どん』
昭和より、曽我廼家十吾、二代目渋谷天外、連続テレビ小説『おちょやん』のモデル・浪花千栄子、そして藤山寛美と数々の喜劇役者が、道頓堀を賑わせてきた松竹新喜劇。
この秋、劇団員が顔を揃えて、泣き笑いの人情喜劇をお届けします。
一、お家はんと直どん
大阪船場、当主・伊藤庄一郎とお家はん・てるが切り盛りする老舗「糸文」。ある日、次男の芳夫が料亭の仲居・妙子と結婚したいと言い出します。当然、庄一郎はじめ周囲の人たちは認めません。一方てるは、二人の仲を許してやれとひらけたことを言いますが、妙子の父親の名を聞いた途端、大反対に転じます。
昭和の名作を43年ぶりに復活上演。笑いと涙のほろ苦い人生模様をお楽しみください。
二、お祭り提灯
お祭りの日、提灯屋の徳兵衛は寄付集めに来た世話役が落とした財布を拾います。高利貸しの幸兵衛は、それを横取りしようとしますが追い返されます。財布の置き場に困った徳兵衛は、店先の提灯の中に隠すことに。しかし徳兵衛の女房がその財布を見つけ、徳兵衛のへそくりと勘違いし、腹いせに財布の場所を変えてしまい…?
代々受け継がれる松竹新喜劇随一の人気作を、賑々しくお届けします。
喜劇のルーツ“曽我廼家”(そがのや)
日本の喜劇の祖と呼ばれる曽我廼家五郎と曽我廼家十郎は明治37(1904)年に初めて“喜劇”と銘打った劇団を道頓堀で旗揚げし大評判を得ます。この曽我廼家の流れを汲み、松竹家庭劇ほか幾度かの変遷を重ね、昭和23(1948)年、松竹新喜劇が誕生。曽我廼家十吾や二代目渋谷天外、浪花千栄子、藤山寛美ら数々の名優が活躍しました。
この錦秋公演にて、“曽我廼家”の名跡を若き三人の劇団員、植栗芳樹、桑野藍香、竹本真之が継承します。
昭和57(1982)年以来の名跡継承となる、新たな“令和の曽我廼家”の誕生にどうぞご期待ください。
■出演者
渋谷天外、藤山扇治郎、井上惠美子、髙田次郎 / 曽我廼家文童
曽我廼家八十吉、曽我廼家寛太郎、曽我廼家玉太呂、江口直彌、川奈美弥生
曽我廼家一蝶、曽我廼家いろは、曽我廼家桃太郎 他
一、お家はんと直どん 二場
舘直志
茂林寺 文 福 合作
齋藤雅文 演出
二、お祭り提灯 二場
舘直志 作
星四郎 脚色
米田亘 演出
■公演日程
2021年11月6日(土)〜 21日(日)
■公演場所
松竹新喜劇
〒542-0071 大阪市中央区道頓堀1-9-19
■お問合わせ・予約
松竹新喜劇
TEL:0570-000-489(チケットホン松竹)
TEL:06-6530-0333(大阪)
TEL:03-6745-0888(東京)
後援 大阪府教育委員会・大阪市教育委員会・公益財団法人大阪観光局